「あ…亜弓ちゃん?ごめん。博士のこと好きだったのに、嫌なこと言っちゃったよね。あー、ごめん、ごめんね」
美里は小学生相手に胸の内をすっかりさらけ出してしまったことに気づき、慌てて取りなそうとした。
「ううん…違う、違うの。こんなの初めてだから」
亜弓は真っ赤になった目に涙をいっぱい溜めて、天井を睨みつけている。
「いっつも、大人は都合悪くなったらごまかすの。
ママだって、普段は優しいのに、都合が悪くなったら急に怒ったり、叩いたりしたわ。
わたしは本当のことを聞きたいだけなのに…」
亜弓ちゃん…
二人はしばらく天井を睨み続けていた。
