「電話くれたら迎えに行ったのに」
「うん…」
「入れよ」
勇介はさっさと中に入っていく。
一人で突っ立っていても仕方ないので、玄関で靴を揃え、恐る恐る後に続いた。
「おじゃまします…」
勇介は外廊下に面した小さなキッチンで、レトルトカレーを温めていた。
いつもはゆったりしたアロハで隠れていた逞しい二の腕の筋肉が、タンクトップから剥き出しになって迫ってくる。
ふいに抱きしめられた時の感触が甦り、美里は思わず頬を赤らめた。
「悪いな。バイトのシフト、急に交替頼まれてさ、朝から何も食ってないんだ。まぁ座れよ」
「あ、うん…」
あたふたと勇介から視線を反らすと、今度は奥の和室の大部分を占めているベッドが目に飛び込んだ。
寝乱れたシーツの皺や生々しく脱ぎ捨てられた衣服が、美里の妄想に拍車をかける。
必死に息を整えようとするが、ドギマギと不規則に揺れる胸はなかなか収まってはくれない。
