夢の向こうにキミがいる



痺れを切らしてドアのノブに手をかけようとした時、



ガン。



勢いよく開いたドアが、美里の額を直撃。



「痛っ」



「あ…真中?」



勇介は額を押さえてうずくまった美里を見て吹き出した。



「くくっ。なぁ、それって何かのコント?」



痛みは一瞬にして吹き飛んだ。



何でよぉ。



こんなに会いたかったのに。



こんなに思い悩んでここまで来たのに…



コントって何なのよぉ!



ドラマチックな再会を夢に見ていた美里は、腹立たしいやら、恥ずかしいやら、いろんな感情がごちゃ混ぜになって泣きそうになった。



「ほら」



勇介は、しょうがないやつだなという表情で手を差し出したが、美里は素直になれなかった。



ジーンズのお尻についた砂をパンパンと払い、自力で立ち上がった。