夢の向こうにキミがいる



『あいつとつき合ってるのか?』



どうしてあんなこと聞いてしまったんだろう。



どうしてバイトの子を誘ってまで出かけてしまったんだろう。



きらきら輝いていた頃の俺を知ってるあいつに会って、ひとときの幸せな想い出に浸るためか。



それとも、黙って彼女の前から姿を消したことへの懺悔の意味か。



ばかげてる。



そう何度も打ち消そうとするが、何故か彼女の顔が頭から離れない。



賢はいいやつだという。



いかにも見た目で人を判断しない真中が選びそうな男だ。



惚れた…とか?



ふっ、まさかな。



あいつがもう少し満たされた笑顔でいてくれたなら、俺だってこんな風には…