◇湊side◆
「ねえっやり直したい!私湊が忘れられないよ‥‥。」
俺の部屋に入るやいなや美佳子がそう言った。
「‥‥それは無理だろ?」
俺はベッドに座った。
すると隣に美佳子も座る。
「なんで?私のこと嫌い?ウザい?嫌なところがあるなら言って!私直すよ‥?」
嫌なところって‥‥
べつに美佳子が嫌なんじゃなくて、女とか付き合うってのが面倒なだけなんだよな?
「お前が嫌とかじゃなくて、誰かと付き合うってのが面倒なの。」
率直にそう言うと
「じゃあセフレでも良いから‥湊と一緒に居れる理由が欲しい‥‥。」
セフレって‥‥
隣にあいつが居るのに、そんな衝撃的な言葉を。
ガタン
ほらなやっぱり。
隣から何かが落ちる音。
あいつキョドってるな。
ふふっ
思わず笑みがこぼれた。
「ねぇ湊!どう?セフレでも駄目‥‥?」
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