いきなりのことにビックリして、心拍数があがっていく。


「うまそうじゃん。腹減った。」


え‥高畑さんの分も必要だったかな?


『‥‥高畑さんも食べますか?』


肩に顔を乗せられてるので、真っ正面を向いたまま、聞いてみると、


「いらない。俺この後出かけるから。」


と言って、やっと肩からよけてくれた。


出かけるんだ。


振り返って見てみると、さっきの服から着替えていた。


顔はやっぱり笑ってなくて、いや、笑ってない訳じゃないかも。


なんか、笑顔っていう笑顔をしてないだけかもな。


まじまじと見つめていたせいか、


「何。」


『あ、なんでもないです。』


すぐにチャーハンのほうに目をやった。


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