こんな感情に駆られるのは初めてだった。


一体なんなんだ?


なんで俺はこんなガキと、仲良く一緒のベッドに寝ようなんて思ったんだ?


こいつが停電を恐がってて、守ってやりたいと思った。


なんでわざわざ、面倒なことしたんだ?


面倒って言っても、こいつと居るのはそんなに面倒じゃない。


あ〜‥分かんねえ


なんで俺こんなやつのこと、こんなに考えてるんだ?


隣で俺を悩ませてる美音は、幸せそうに眠っている。


こいつ俺を男だと分かってるか?


露出度高いんだよ‥‥。


女の露出は慣れてたはずなんだけどな‥‥。


細い足が俺の足に絡んできた。


「‥‥俺も一応男なんですけど?」


そう呟いて、目を閉じた。


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