『覚えてるよ。だってすごく美人な人だったし。私は正直苦手なタイプだったけどね?』 髪の毛を指に巻き付けながらあいつは俺に言う。 「ふーん。」 『ふーんじゃなくてさ、最近湊よく家に居るじゃん。いつ会ってるの?』 不思議そうな顔をして俺を見る。 「会ってないよ。俺がここに初めて来た日から会ってない。」 俺がそう言うと 『えっ?!なんで?別れちゃったの‥‥?』 俺の顔を覗き込んで、驚いている。 「さぁ。別れたんじゃない?」 『何それ?良く分かんないよ。』 首を傾げるあいつ。 .