「美音どうなのよ?最近同居人とは?」 楽しそうに聞いてくる。 『どうって、普通だよ?雅が思ってるのと全然違うよ。話もあんまりしないし、お互いのこと何も知らないしさぁ。』 「へぇ。そんなもんなんだ?」 そんなもんだよ。 私は湊に対して特に何かを期待してる訳じゃないし、湊だって同じ。 このまま、流れにまかせて暮らしていくんだろうな‥。 ケーキ屋を出ると、6時ちょっと前。 『私、夜ご飯の買い物してから帰るから、じゃあね。』 「はーい。また明日!」 雅と別れて、いつものスーパーに行った。 .