鮮やかなもの


残された萌美は、

「なにあれ!
むかつく!」

自分の事を棚に上げて、優心に怒っていた。

その夜、

「ゆっこちゃ~ん」

深雪に呼ばれた。

「めぐちゃん、鍋やフライパンを洗うの嫌いだから、洗ってくれない?」

深雪は、20歳をとうにすぎた娘に、未だにちゃんづけをしていて、正直な話、気持ちが悪い。