キミの隣は特別席


優一が言った通り、昨日来た子は翌日見学に来た。


それから数日後


「あの!!」

絢と雪音ちゃんと廊下を歩いていると声をかけられた。振り返ると甘い声を出し、メイクが濃いい子が手を腰に当てて立っていた。

「どうしたの?」

嫌な感じがする…

「会長の彼女って副会長のあなただったんですね!!」

怒ってる…

「そうだけど…あなたに関係ある?」

「あります!あたし、あなたより会長を好きな自信があります!!」

そう叫んで、あたしの横を通り過ぎて行った。




あたし今、宣言された…どうしよう!?


「マナちゃん、大丈夫よ!」

絢と雪音ちゃんが励ましてくれる。


このこと優一に報告した方がいいのかな?






噂とは怖いもので、“副会長にライバル宣言した者現る”って感じですぐに広まった。

廊下で堂々と宣言されたもんね…

当然、優一の耳にも入り



「マナちょっと来い」

生徒会室に5人で向かっている途中で呼ばれた。

「何?」



空き教室に連れてこられた。

「噂のことなんだけど、本当か?」

「うん。本当」

ここで嘘ついても仕方がない











.