キミの隣は特別席


「聞いてる?部室をもっと綺麗に使いなさい!部費減らすわよ?」

マナの声だ。

渡り廊下を渡っていると聞こえてきた。

「仕方ねーだろ!?マネージャーいないんだからさ!!」

「いなくても掃除ぐらいできるでしょ?!」

喧嘩になってるな




「何してる?」

言いあいをしている所に近づいた。

「げっ!?会長!!」

げってなんだよ!失礼なやつだな!

「優一、どうしてここに?」

「遅いから来た。何があったんだ?」

マナから事情を聴いた。

今調査している部活は野球部。部室がカビが生える程汚いらしく、注意したら逆切れしてきたらしい…




「部長は?」

「俺だけど?」

怒ってるな…一応先輩だから、丁寧に行かないと

「部室の使い方についての書かれた紙読みました?」

と威圧してみると、急に大人しくなった。

「すまん。」

「以後、気おつけてください。」

その場は落ち着いた。




「さて、もう今日はいい。帰ろう?」

マナに言うと、彼女はうんと頷いた。








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