キミの隣は特別席


出来た!おいしそう…優一にあげるのがもったいない気が…

「マナちゃんも出来たんだ!」

先にトリュフをトッピングした絢が言った。

「マナちゃんも上手だね!」

雪音ちゃんがあたしが作ったガトーショコラを見てそう言った。


「春沢くんに食べてもらえるといいね!」

「…うん」

明日たくさん貰うんだろうな…優一は



「雪音ちゃん!ペンと便箋貸してもらえる?」

そう頼んだ。雪音ちゃんはいいよと言って、部屋からピンク色のペンと桜色の便箋をくれた。

「ありがとう」

「もしかして優一に手紙?」

ニヤニヤしながら雪音ちゃんに言われた。

「うるさいな!なんでもいいでしょ!」

顔に熱が行くのがわかった。






素直に今の気持ちを優一に…









そう思いを込めて手紙を書いた。その手紙をガトーショコラと一緒に入れた。









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