キミの隣は特別席


「お邪魔します!」

帰りに絢の家によってから、家に帰ってきた。

母さん出掛けてるみたい…

「あたしの部屋で待ってて」

絢は分かったと言って、2階に上がっていった。



「はい。」

「ありがとう」

絢にお茶を渡した。

「絢が話したいことって何?」

「もしかして、マナちゃん諦めてない?春沢くんのこと」

なんで…そんなこと聞くの?

「だって、あたしと優一はつりあわないよ!」

「2人はお似合いだと思うよ。どうしてそんなこと思うの?」

「優一は春沢グループの二男。あたしは一般家庭の二女」

「そんなことで、諦めようとしてるの?
だめだよ!諦めないで!」

そんなことを言われても…

「でも、絢…」

「とりあえず、バレンタインにチョコを渡しなさい!」

あたしの言葉を遮ってそう言われた。

「えっ!?でも!!」

「何も言ってないのに諦めるの?」

絢の言葉が心に刺さった…

「マナちゃん!当って砕けろだよ」

そうだよね
当って砕けろか…

「あたしよりマナちゃんの方が恵まれてるよ。だって自らチャンスを作れるんだもん…」

絢は悲しげな表情でそう言った。

「絢…」



絢が好きなのは涼先……涼先は先生だし、絢のいとこ
今告白とかできないね…恋って難しい





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