「ごめん!遅くなって」
佐原はSHRが長くなったと謝った。
「帰ろうか?帰りマナの家による?」
「もちろんそのつもり」
門を出てしばらく歩いていると、同じ服の人が減った
「朝、話していたこと教えてくれないか?」
「あっ、そうだったね」
もしかして、忘れていたのか?
「マナちゃんの元彼は、とっても束縛が激しかったの」
淡々と話し始めた佐原。
「マナちゃんが男の子と話していてヤキモチやくのはわかる…でも、元彼は…女の子と話すことすら許さなかったの」
なんて言うか…凄い元彼だな
「あたしも嫌がれせを受けた。あたしに告白してきた男子を使ってね…
マナちゃんはそれに大激怒。別れるって言ってるのに……別れないの一点張り」
佐原はため息をついた。
「でも、運がいいことに元彼のお父さんが海外転勤で転校することになったの…それでマナちゃんはやっと自由になったの」
マナは彼氏を作るのに臆病になっているかもしれない…
元彼から叩かれていたかもしれないな…
佐原がじっと俺の方を見ている。
何だろ…?
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