「なんだと思う…?」

「それは更年期ってやつだな!!」

「渉ぅー真剣に相談してるんだけど。」

「…恋…だろ」

「そう思う?」

「俺はそう思うよ。
でも相手は誰なんだよ」

「それが...」

「なんだよ
親友の俺に話せないのか?」

「そうじゃなくて
分からないんだ。」

「分からない?」

「あぁ。
寝てて、夢を見たんだ。
起きたらめちゃくちゃ
ドキドキしてて。」

「夢?
どんな夢だったの?」

「何処なのかは分かんなくて、
見覚えのある木があって、
木の近くに
花柄ののワンピースを着た女の子が居て
懐かしい香りがするんだ。
その女の子は
どっかにいっちゃうんだ」

「その子は会った事のない子
なのか?」

「多分…」

「そっか。
またその夢見たら教えて。
なんか面白そう!!」

「渉ぅ~」

「うそうそ。じゃなー!!」

「…おう。」