「……何よ…こんな時間に………」







私はブツブツ言いながらカツラを被ってさらしを巻いてドアに向かった






……でも、その足は途中で止まった







ドアの向こうから感じるこの気配……あいつだ







………出たくないなー……






寝ていることにしてやろうか?






うん。そうしよう







私はクルッと寝室に方向を戻した







……でも







「……おい。さっさと出て来い。起きてるのはわかっている」








……はーい








私は仕方なくドアを開けた







「………やっと開けたか」


「……こんな時間に何の用ですか?流史様」








私は不機嫌さ丸出しで目の前の奴に言った






「……少し聞くことがある。………入れろ」