ハミルEN

2026-05-10-日

左指の爪を噛んだ
靴の窮屈に歪んだ小指に押し込められた隣を歯牙で爪指に痕を残す
何度も重ねた情恥は、最後を約束していた
身体部位の肌膚は全て乱舐したし、ホクロも17つ記憶した
終わらせる
一思いの幻
左足の薬指

心は沈んだ
平念で過ごせる時を捨てて
天秤は危うさと怪しさと胡散臭さに揺らいだ
安心、世間体、普通脱ぎ捨てた
異様に心は惹かれて、あるがまま時めく方へ針行することを決心した
平然と過ごす自分のダルさを殺そうと思ったんだ


あり得る恋人同士だった
傍から見ても異の雰囲気はさも感じられないだろうし、二人の存在が世間にチャント順応していることに一種の誇らしさを感じたりした
つまらない肯定のあり方だった
矮小な自分に、下らない

さも得ない真実を発見することに、情熱を滾らせる男は魅力的に見えたし、変態が感染りくる快感と不潔に、女は血の濃深を覚えた

ただ
捨てる常識を,常識であった自分の証明を、去り行く恋人のソコに刻んだ、ただの婚約指輪の捨て場所だった

いつもの関内の彼の部屋で別れの情恥を約束して事はオッパじまった
口角を舐められて始まったソレはいつもより柔らかかったし入念だった
風呂に入ったあと薄化粧をしていた
欠けた眉を最後の姿にするのは嫌だったし、共に過ごした時間への礼儀だと思ったんだ
それでも素顔、と化粧の中間に最良を信じたんだ
右眉の中に隠れた黒子から始めて順に、黒の点を辿り接吻をしていった
17個目の左足の小指に口付けてから、隣指に歯形を残した


家族の在り方を見つめ直す選択をした
信ずる物などクソ喰らわせて、代用に音楽と笑いを選択した
私の婚約は貴方の左足の薬指に葬った
愛とは何かをチャント考え直す選択をしたんだ
飢えが無くなったり戦争が無くなったり
悲しい顔をするあの子が笑ったり
一人ぼっちの老年が、世界を


僕が横から見定めて
2人で共同作業
小さな熊のヌイグルミ
ふつうでよかった
毛並みは少しほつれた
君がボタンを押したでも
親権は僕に持たせてよ














私のうなじにはキスマークが残っていた













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