首の行く宛を失ったのです
私の首は何処の空へ
社会が私の首を握ります
会社が私の首に手を掛け
もがきあきらめめをとじて
手を首に、自ら守つて
首だけは逃がして遣りました
首は宙に浮遊したまま
首は帰る体を探しています
落ち着く心を、
安住の肉体を、
喉は迷鳴、帰りを待っています