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「おはようございます」
「あら、ツキちゃん。おはよう」
バイト先であるBar《Light》に着くと、店長が笑顔で迎えてくれた。
お酒を取り扱うこのお店でわたしは年齢を偽って働いている。
理由は簡単。
火門会からこのBarに潜入することを命じられたから。
上からの命令は絶対のこの世界で抗うことなんて許されない。
このお店では個人情報漏洩防止の為、名札もあだ名になっていてわたしは”ツキ”と書いた名札を胸元につけている。
なんでわたしがそこまでしてこのお店で働いているかというと、ここは【雷鳴会】が運営しているお店で、
オーナーはそこの次期当主と呼ばれている史上最年少にして最速で幹部まで上り詰めた夜神旭飛という男らしく、
その男もしくは店員から雷鳴会について情報を盗んでこいとの命令だったから。



