情報なんて正直どうでもいいし、それが元で抗争が起こるかもしれないことのほうが嫌だもん。 わたしみたいに裏社会に売られる人たちが少しでも減ってほしい。 まあ、夜神旭飛がお店に来ていることがバレたらわたしはどうなるかはわからないけど。 さて、エプロンをつけて髪の毛の最終チェックっと……。 「おい」 声をかけられると共に背後に気配を感じて振り返るとそこにいたのは夜神旭飛だった。 「っ、」 な、何事……!? 内心は心臓が飛び出そうなくらい驚いているけど必死にそれを隠して平然を装う。