スカイブルーPeace

咲良の家についてインターホンを押すとすぐに咲良が出てきて「あんた何してんの?」と冷たくいってから
「中に凜華居るから。二人でちゃんと話しな。私は外にいるから、話し終わったら呼んで」
そういって部屋の前まで案内して別の部屋に入っていった。
ここに凜華がいる。
きちんと話そう。そして俺も愛してると言おう。


Side:凜華
部屋で咲良が戻ってくるのを待っていると部屋のドアが開いた。
咲良だと思ってみるとそこには、喜多村がいた。
「なんで…………」
「咲良から聞いて…………」
そうか、咲良から聞いたんだ。でもここで喜多村にあったところで…………
「ごめん!」
「え?」
目を合わせていたくなくて目をそらそうとすると勢いよく喜多村が頭を下げた。
これは何に対してのごめん?きっとここに来たってことは私の手紙を読んだんだ。
「それは、何に対してのごめん?」
聞くのは怖かった。でもきっと逃げちゃいけない。現実を受け止めないといけない。
「それは私をだました、ことへのごめん?…………」
だめだ、声が震える。怖くて、本人から聞きたくなくて自然と目線が下に下がる。
「ゲームには参加してた。でも昨日俺もやめるっていたんだ。
あの後琥太郎に浩暉もやめていいって言われて。」
「どういうこと?」
「俺、さ、凜華は覚えてないかもしれないけど小学校の時凜華と咲良と同じ小学校だったんだよ」
「え?」
「小学二年生の時、俺いじめられててさ、その時俺を助けてくれたのが凜華だったんだよ。
それから二年くらいよく一緒に遊んでた。覚えてるか?」
覚えてる。だってそれは私の初恋だから、
「こうくん、なの?」
私が小さくそう呟いて喜多村の顔を見るとこうくんと同じ表情でほほ笑んだ
「俺、助けてもらった時から凜華が好きだったんだ。初恋だった。でも小5らへんから遊ばなくなっただろ?」
確かに遊ばなくなった。こうくんの周りにはもう友達がいっぱいいて、私がいなくても楽しめると思ったから。それとお母さんのことがあったから、人と距離を置いていたんだ
「それから中学校も別々になって…………でも凜華を忘れた日は一日もなかった。今はどんな風になってんのかなとか、気が付くと毎日考えていた。それからここの高校にはいって咲良と凜華にあったんだ。でも凜華は変わっていた。だから咲良に聞いたんだ。でも咲良は詳しくは教えてくれなかった。その時琥太郎が俺に話しかけてくれたんだ。琥太郎も俺と小学校の頃よく遊んでた。わかるか?」
「こたくん?」
「そう、それで深月と日向にゲームのことを言われたんだ。この二人に凜華を取られる可能性があるなら、そう考えるとすごく嫌だった。それとここでもし断ったらまたいじめられたりするのかなって考えると断れなかった。」
「…………」
何も言えない。いじめられてたことは知っている。それを今も恐れるのはわかるから
「その日家に帰って母さんに頼まれて咲良の家に少し行ったんだ。それでその帰りに凜華を見つけた。
そして助けた。そこからは凜華が知っての通りだ。」