スカイブルーPeace

「でもね、家族はずっと私のことを見てくれた。それに気が付いて私は前を向けるようになったんだ。だから凜華ちゃんを見た時昔の私を見ているみたいでほおっておけなかったの」
海渚さんにそんな過去があったんだ。私と海渚さんは似ている。
でも私は全然前を向けていない。逃げてばかりだ。
「そうだったんですね。私も海渚さんたちのおかげですくわれました。
本当に感謝してます。」
「フフっならよかった。凜華ちゃん何かあったときは周りを頼りなさい。周りはそれを求めてる。一人で考えても答えが出ないことは多いから」
「はい、ありがとうござます。シュークリームもおいしかったです。」
「よかった。じゃあおやすみ」
「おやすみなさい」
やっぱり海渚さんにはお見通しか……
海渚さんもゲームだった。私も同じ。私は海渚さんみたいに前を向けるようになるかは分からないけど、いつか前を向けるといいな。
私は自分の部屋に戻ると喜多村や晴人さんたちに手紙を書いて、眠った。




懐かしい夢を見た。小学三年生くらいの頃の夢だ。
「こうくん、大丈夫?」
「うん!大丈夫!」
「あ!凜華とこうきみっけ!」
「あぁ見つかっちゃった」
「ごめんね、りかちゃん。俺のせいで」
「こうくんのせいじゃないよ、仕方ない仕方ない!もう一回やろ!こたくん鬼ね!」
「はーい」
これは四人で一緒に公園でかくれんぼをしてた時か。
懐かしいな
でも顔がわからない、咲良の顔はわかるのに、こうくんって誰?どんな顔だったの?

ピピピピピピっ

目覚まし時計を止めて部屋を出る。今日は学校を休むと伝えないといけない
「おはよう」
「あら、凜華ちゃんおはよう。」
「夢花さん、今日私学校休みます」
「あら、なんかあった?」
「いえ、少し行きたくなくて」
「そう、そういうときもあるわよね」
「すみません」
「いいのいいの。じゃあ今日は休みね」
「はい、ありがとうござます」
それから自分の部屋に戻ると同じタイミングでリビングから喜多村の声が聞こえた。
タイミング合わなくてよかった。
それからすぐに喜多村は家を出た。
それから二時間ほど自分の部屋をきれいにして、出かける準備をした
「夢花さん、すみません。少し出かけます」
「そう?わかった。あんまり遅くならないようにね?」
「……はい……」
きちんと返事時はできない、ここを出るつもりだから。
それから夢花さんが部屋に入ったのを見て家を出た。
この家ともさようならだ。長い間、お世話になりました。
家を出る前に咲良に今から行くというと[わかった!カギは開けておくね!まってまーす]って返事が来た。
この明るさは今も本当にありがたい。