そう。数時間前に一緒だった“彼”に。 「なんで……なんで、こんなことをしたの?」 「ねぇ、なんでなの?……箕輪くんお願いだから教えて」 気が付けば、黙りこくった彼の肩を揺すっていた。 さっきまでの恐怖はあたしの身体からとうに消え去り、むしろ彼がどうしてこんなことをしたのか、その動機が気になって仕方なかった。 あんなにも勉強熱心で、真面目で、成績優秀な箕輪くんがなぜ――…? あたしには、理解できなかった。