なんで……? ねぇ、なんであたしなの? 声にしたいのに、自由を失ったあたしは声にならない心の声をあげた。 男はそんなあたしの様子にも気付かないようで、ハァ…ハァ…と息遣いを荒くした。 緊迫したこの状況下、あたしは和也のことばかり考えていた。 和也……怖いよ、助けて。 お願い……早く、来て。 明かりの消された部屋。 おまけにカーテンがきっちり閉められたこの空間では、男の顔はよく見えない。 身長160センチのあたしと、そう変わらない背丈のようにも感じだ。 いったい、誰なの?あなたは……