「な…に……す…る……」
塞がれた口から必死で言葉を発しようとするけど、なかなか思うようにいかない。
抑えられた手を振り払おうと首を何度も振って抵抗を試みたけど、その力は弱まることはなかった。
隣の住人に気付いてほしくて足もバタバタさせたけど、男の力は一向に弱まることはなくて。
あたしの力ではどうにもならなかった。
ガシッと身体を掴まれたあたしは、玄関から洋室に繋がる狭い廊下を引きずられ、フローリングで男の動きは止まった。
突然、男があたしの身体に覆い被ってきた。
「…いやっ!」
咄嗟に顔を背けたけど。
耳元から男の荒い息遣いが聞こえてきた。

