ストーカー〜忍び寄る影〜



数日分の着替えや化粧品、コンタクトレンズを用意し、ボストンバックに詰めようとクローゼットを開けた瞬間だった――。


「きゃっ」


突然、部屋の明かりが消えた。

こんな時に限って、停電になるなんて……。

あたしは、いったん引っ込んだ涙がまた溢れだしそうになった。

やだ……怖いよ。

もしかして、電球が切れたのかな?

そうだよね。ここへ引っ越してきてからまだ一度も電球を替えたことなかったもん。

落ち着こう、あたし。

ふぅーっと大きく息を吐いた。

とりあえず、玄関横に備え付けられた配電盤をONにしようと、暗がりの部屋の中をゆっくりと壁伝いに歩いた。

ドクン……ドクン……

玄関に辿り着いたときだった。