――バタンッ。 玄関のドアが閉じられ、長方形の鉄の扉の前に立った。 「うそっ……」 あり得なかった。 こんなことがあるなんて。 あたしの部屋の覗き穴は、その役目を完全に失っていた。 金具が外され、凡そ直径1センチメートルの覗き穴から部屋の中が完全にスルーだった。 キッチンもテレビも、部屋の明かりまでも見えた。 なんなの、これ……。