と、1分もたたないうちにすぐさま携帯が着信を告げた。 「もしもし」 あたしはだいぶ慌てたのだろう。 かなり声が大きかったらしい。 「――っと、どうした?梨花、今、電話くれただろう?」 「うん。ごめん、電話した」 「なんか、あった?」 和也は寝起きだったようで、声がいくらか擦れていた。 「うん。和也、どうしよう。……怖いよ、あたし」 「なんだよ、何があったんだ?」 電話越しの和也の声にも、緊張が走ったのが伝わった。 「あのね……」