街灯が細々と灯る住宅街。
コツコツとヒールの音を鳴らしながらあたしは歩いた。
時折、あたしの横を車が通り過ぎるくらいで、深夜の住宅街はしんと静まり返っていた。
パンパンに張ったふくらはぎ。
ストッキングがベタついて気持ち悪い。
身体を締め付けてるストッキングを早く脱ぎたい。
「あー、めちゃくちゃ疲れた」
つい、独り言が漏れる。
疲れもピークに達した頃、ようやくアパートに着いた。
暗がりのアパートのポストを覗き込んだあたしは、ダイヤルを回し、大量のポスティングちらしの中に一通の白い封筒を見つけた。

