『ありがとうございました』 コンビニの袋をぶら下げ、外へ出ると、珍しく彼女たちの姿はなかった。 ゴミ箱の前に、高校生くらいの男の子が二人いるだけだった。 生温い(なまぬるい)風が吹いていた。 湿度が高いのか、じとっとした汗が首筋に滴る。 「暑っ」 コンビニを背に、あたしはアパートを目指し歩きだした。 このあと、自分の身に危険が迫っているなんて知らずに――。