それから数日後のことだった。 『柿の木事件』のことはすっかり忘れていたあたしは、恐怖のどん底に陥れられた。 また、盗まれたのだ。 今度はキャミソールに大きく胸の開いた白いTシャツ。 下着だけはあの事件以降、室内に干していたから被害には遭わなかったのだけど。 でも―――…