一瞬、梨花の身体が硬直した。 

自分でもはっきり分かるほどに。

目を何度もぱちくりさせ、恐る恐る大家さんに尋ねた。


「あの、あれは一体なんなんですか?」

「わたしもさっぱりわからないのよ。
お隣の山下さんが発見して、うちのアパートのお嬢さんのじゃないか?ってね。
あんまり気味が悪いから、山下さんと相談してさっき警察を呼んだのよ」

「……そうなんですか」


大家さんの話を聞きながら、一気に全身の血の気が引く思いがした。 


だって、目の前に見えるのは――