「もしもし? 由希?」
七コール目で宏人の声がした。
「どした?」
声は・・・いつもの調子だ。
その声の奥に、車の走る音がする。
まだ外か・・・。
「なんでもないんだけど・・・」
違う違うっ!
なんでもないことじゃない。
「ん? なんだそれ。どした?」
「あのさ・・・」
「ん?」
「宏人、今日、何してた?」
「はは。何だよ、いきなり」
「何してた?」
「ん? 出かけてたよ」
「どこに?」
「え?」
「街のほうに行った?」
「行ったけど・・・」
「誰と?」
畳みつけるように質問してる自分にうんざりする。
普通に聞きたいのに。
七コール目で宏人の声がした。
「どした?」
声は・・・いつもの調子だ。
その声の奥に、車の走る音がする。
まだ外か・・・。
「なんでもないんだけど・・・」
違う違うっ!
なんでもないことじゃない。
「ん? なんだそれ。どした?」
「あのさ・・・」
「ん?」
「宏人、今日、何してた?」
「はは。何だよ、いきなり」
「何してた?」
「ん? 出かけてたよ」
「どこに?」
「え?」
「街のほうに行った?」
「行ったけど・・・」
「誰と?」
畳みつけるように質問してる自分にうんざりする。
普通に聞きたいのに。

