「会ってその日にっていうのも何なんだけど……」



宏人のほうに向き直る。

まだ少し赤い顔の宏人が次の言葉を待っている。



「つきあえたら、きっとすごくうれしい」



宏人の目元がゆっくりと緩んでいく。

下がる目じり。

笑い皺のできる頬。


この顔も好きだな…と思ったとき、箱の扉が開かれた。