オレンジの空は今も


「由希と俺だな、コレ」

二つ並んだ星模様。

目を細め、それを見つめてから、宏人は右ポケットから小さな箱を取り出した。


「これは俺から」


あたしに差し出したブルーの小さなプレゼント。


「開けてもいい?」

「どーぞ」


そっと包みを解き、箱を開けてみると、中には細い鎖につながれた星のペンダントが光っていた。


…大小ふたつの星が寄り添っていた。