「あのね、ひと目で気に入っちゃって」 寄り添う二つの星模様を、ちょっと驚いたように眺めてからにっこりと微笑んだ宏人が、 「うん、由希っぽい」 とその星を撫でた。 「ちょっと可愛すぎたかなって思ったんだけど・・・」 「そうか?」 ふわりと襟元にマフラーを巻きつけ、どう?と瞳で問いかけている。 「うん、似合う。すごく。可愛い」 宏人の首に巻かれた濃紺が、予想以上に似合っていて嬉しくなった。