「だったら最初からそう言え」
「いや、違うって。俺らは王室御用達みたいな高級店なんて周んないよ。もっと普通な店に行くつもり。でさ、クラスにマルティーナさんのことをいいと思ってるのが、けっこういるんだよ。だから、その中から王都に行ったことあるやつに声をかけようと思ってて。だけど、その前に一応ルーカスには確認しておこうかなってだけ」
「ぐ……」
「どうした?」
真っ先に自分のところに来てくれたことは大いに感謝したい。
(しかし、ウーゴを信用していいものか……)
王子がルーボンヌ神国からの留学生を見初めたなどと、皆の大好物に違いない。
漏れでもしたら秒で広まってしまう。
それも学院だけに留まらず、王宮にまで知れ渡るだろう。
マルティーナのルーカスに対する印象は、マイナスからのスタートだったところを、ゼロに戻せたがせいぜいだと判断している。
(この状況で噂が先行してしまったら……)



