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こういうタイミングで声をかけてくれるのはウーゴだった。
「ルーカス、ちょいちょい」
ルーカスが寮でちょうどひとりになったタイミングを見計らって声をかけてくれたようだ。
手招きされるがままについていく。
「週末にマルティーナさんと買い物に行くんだけど、」
「まさかふたりでか!?」
「違うよ。パウラも行くよ」
「なんだ、そうか」
初日からマルティーナと一緒にいたパウラのことは、ルーカスも認知していた。
「アンダルイドで生活するのに足りないものが色々出てきたんだと。それでなんだけど、ルーカスってマルティーナさんのこと、そういう対象じゃないんだよな?」
「や、藪から棒になんだ?」
「よそ者の俺たちだけだと不案内だから、王都に詳しい誰かにも来てほしいって話になってるんだよね。それと防犯上のことも考えて、まあ、男子がいいかなって」
(だから僕に案内役を頼みたいというわけか!)



