聖女になれなかったので魔法大国へ留学することにしたら、まさかの再会が待っていました




 ──それは先週のことだった。
 ルーカスがマルティーナに恋をし、ついでにかつてのヴァレリアへの想いも自覚したあの日からは、2日が経っていた。
 ルーカスは教室棟の廊下でマルティーナとすれ違うだけで胸を躍らせてみたり、感傷的になってみたりと情緒を忙しくしていた。

(もっとマルティーナと共有できる時間がほしい!)

 しかし、そんなルーカスに無情にも待ったがかけられた。

「当分の間、神聖魔法の研究は週1回の定期実施ということにしましょう」

 ベルナル先生が考察したり、レポートにまとめる時間も必要ということで、マルティーナが協力する回数はそれだけでよいという説明だった。

「それなら、園芸部に入りたいのですがいいですか?」
「もちろん構いませんよ。学生生活をしっかりと楽しんでください」

 マルティーナは顔を輝かせてよろこんだが、ルーカスはそれとは対照的に思いっきり落胆した。

(クラスも別なのに、これからどうやって親しくなる機会を作ればいいんだ……)