息が止まった。翔が持ってる私のスマホには、奏さんから明日のことについて連絡が来てた。 沈黙を先に破ったのは翔だった。
「これ、誰?」
「奏…先生」
「付き合ってるの?」
「……………」
「付き合ってるの?」
「付き合ってる…」
「なんで、なんで俺じゃないんだよ」
翔が今までに見たことがないくらい怒っていた。
「俺にしろよ」「こんな犯罪同然のやつと付き合うんじゃなくて、俺にしろよ」
「まって、俺にしろってどういうこと…」
「俺は、俺はずっと紗のことが好きなんだ」
全然気づきもしなかった。考えもしなかった。翔は幼なじみで、それ以上でも以下でもなかった。
「紗が傷つく恋はするなよ」
「俺今日は帰る」
「え、ちょっと待って」「ちゃんと説明させて」
「あら、もう帰るの?」
「今日部活キツくて、眠いので今日は帰ります。」
「あらそう。また来てちょうだい」
「はい。お邪魔しました」
「翔待ってってば」
「バタン」ドアが閉まり、私と翔の間に厚い壁が隔てたことを思い知らされた気がした。
「これ、誰?」
「奏…先生」
「付き合ってるの?」
「……………」
「付き合ってるの?」
「付き合ってる…」
「なんで、なんで俺じゃないんだよ」
翔が今までに見たことがないくらい怒っていた。
「俺にしろよ」「こんな犯罪同然のやつと付き合うんじゃなくて、俺にしろよ」
「まって、俺にしろってどういうこと…」
「俺は、俺はずっと紗のことが好きなんだ」
全然気づきもしなかった。考えもしなかった。翔は幼なじみで、それ以上でも以下でもなかった。
「紗が傷つく恋はするなよ」
「俺今日は帰る」
「え、ちょっと待って」「ちゃんと説明させて」
「あら、もう帰るの?」
「今日部活キツくて、眠いので今日は帰ります。」
「あらそう。また来てちょうだい」
「はい。お邪魔しました」
「翔待ってってば」
「バタン」ドアが閉まり、私と翔の間に厚い壁が隔てたことを思い知らされた気がした。

