おかしいと思いつつ、階段を下りてリビングにいるお母さんに外に行くことを伝えてブーツを履いた。 外にはこの住宅街にはありえない車が留まっていた。スモークガラスが下がるとあまり元気のない雄都が引きつった笑みを浮かべた。 「……乗って」 テンションの低い雄都の車に乗るとどこかに向かった。 着いたのは付き合い始めた思い出の公園…… 「寒いから車にいよう?」 ずっと気になっていたことを聞こうと訪ねた。 「雄都、なんかあった?」 それに雄都が答えることもなく、沈黙が続いた。