「……事件解決の為、ご協力お願いします。」

「別にいいけど、新しい情報なんてないよ?あんたら、諦めた方がいいんじゃない?」

先ほどからこちらを見下した態度のこの男は、事件当時の容疑者の一人だった、武山という男。


事件現場には殆ど証拠が残っておらず、捜査は地道な聞き込みがメインだった。
―金の亡者―

とだれもが口をそろえた、当時アルバイトだった武山が犯人ではと疑われた。