「陽輔、知らなかったの?」 明衣も少し驚いている。俺は頷いた。 「刑事。」 思わず呟いて、明衣をみた。いつもと同じ、変わらない、明衣。 俺が好きな、明衣。 でもその明衣の後ろは、俺の恐れている世界が広がっている気がして、急に怖くなった。