かの、じょ……? 目の前の可愛らしい女の子をみて、私はしばらく凍ってしまった。 「あれ、あれれー?お兄ちゃん、彼女?もしかして、彼女?」 凍り付いた私とは逆に、女の子はキャイキャイとはしゃぎだした。 ……ん? 「え……『お兄ちゃん』?」 陽輔は私の言葉にフッと笑って、『こいつは正真正銘俺の妹だけど?』と言った。 きっと陽輔は、私の不安を見抜いたんだ。