「……会いたい、な~。」 最近、事件も少なくて比較的のんびりした時間がとれている。 まあ私の場合、少しでも時間があれば晃太の事件について調べていたのだけど。 今は、陽輔に会いたい。そんな気持ちを、どうしようも出来ない。 「会いに、行こうかな。」 陽輔に呼ばれていないのに私から会いに行ったことはないけれど。 多分、あいつは怒ったりしないと思う。 それに、どうしても、会いたいから。 「よしっ!」 たまには驚かせてやろうと、陽輔には連絡せずに私は出かける準備を始めた。