「明衣……。話してくれ。何があった?」

「………柴崎。」

柴崎はいつも私のことをみていてくれる。
冷静で、温かい。私はそんな柴崎を尊敬もしているし、信用している。
私は今まで、柴崎には何でも話した。自殺しようとしたことも。


ただ、陽輔の存在は、話していなかった。この気持ちは、応援してもらえないと思ったからだ。


「……私。」

「一人になるな。何でも話せと、前にもいっただろう。」