カラオケに行った次の日。
今日は放課後に家庭科室へ行った。
栗谷くんの料理は、確実にスキルアップしている。
食べると幸せな気分になれるのだ。
だけど、なーんか忘れている気がする。
でも、それがなにか思い出せない。
帰りぎわに、わたしは「忘れていた何か」を思い出した。
思い出したというか、強制的に思い出させられたというか……。
家庭科室で解散したわたしと栗屋くんは、それぞれ昇降口に向かった。
が、わたしは教室に忘れ物をして、教室へ。
教室に入ろうとした時、女子数名の声が聞こえてきた。
「あー、最近よくいっしょにいるよね。栗屋くんと紗藤さん」
そんな声が聞こえてきて、わたしはドアの前でフリーズ。
「だよね。付き合ってるのかなあ、あのふたり」と別の女子。
これは入りづらい。
本当だったら、「付き合ってないよー」と言いわけしたいところだけど。
でも普段話さない女子たち(しかも声からしてカースト上位)に、そんなこといえるはずがない。
よし、帰ろう。
忘れ物は数学のノートだ。問題なし。
そう思って、回れ右をした瞬間。
「でもさあ、紗藤さんってさあ、こういっちゃなんだけど地味じゃない?」
女子のひとりがそういった。
「まあ、それもそうだけど」
別の女子も同意する。
「早乙女さんもさ、いい引き立て役を見つけたよねー」
「まあ、早乙女さんぐらいかわいいと、だれでも引き立て役になるか」
「それよりわたし的には、栗屋くんよりも、二年生の陸上部の先輩が今は気になるんだけど」
そこから女子たちの話は、二年生の陸上部の先輩の話題になった。
地味。
引き立て役。
そのふたつの言葉に、わたしはショックを受けていた。
わかってる、わたしは地味。
麗の引き立て役。
まあ、麗はソロでもきれいだけどね!
ただ、そういうのを他人にいわれると、すごく胸にぐさっとくるな……。
顔はどうにもできないけど、やっぱり痩せなきゃ!
そうよ! わたしはダイエット中だったはず!
動画で、「片方が太ってて演奏に集中できない」とかコメントされないために!
ここのところ、ご飯がおいしいのと栗屋くんの付き合いでダイエットと真逆の生活をしていたけど。
明日から、いや今晩から頑張ろう!
今日は放課後に家庭科室へ行った。
栗谷くんの料理は、確実にスキルアップしている。
食べると幸せな気分になれるのだ。
だけど、なーんか忘れている気がする。
でも、それがなにか思い出せない。
帰りぎわに、わたしは「忘れていた何か」を思い出した。
思い出したというか、強制的に思い出させられたというか……。
家庭科室で解散したわたしと栗屋くんは、それぞれ昇降口に向かった。
が、わたしは教室に忘れ物をして、教室へ。
教室に入ろうとした時、女子数名の声が聞こえてきた。
「あー、最近よくいっしょにいるよね。栗屋くんと紗藤さん」
そんな声が聞こえてきて、わたしはドアの前でフリーズ。
「だよね。付き合ってるのかなあ、あのふたり」と別の女子。
これは入りづらい。
本当だったら、「付き合ってないよー」と言いわけしたいところだけど。
でも普段話さない女子たち(しかも声からしてカースト上位)に、そんなこといえるはずがない。
よし、帰ろう。
忘れ物は数学のノートだ。問題なし。
そう思って、回れ右をした瞬間。
「でもさあ、紗藤さんってさあ、こういっちゃなんだけど地味じゃない?」
女子のひとりがそういった。
「まあ、それもそうだけど」
別の女子も同意する。
「早乙女さんもさ、いい引き立て役を見つけたよねー」
「まあ、早乙女さんぐらいかわいいと、だれでも引き立て役になるか」
「それよりわたし的には、栗屋くんよりも、二年生の陸上部の先輩が今は気になるんだけど」
そこから女子たちの話は、二年生の陸上部の先輩の話題になった。
地味。
引き立て役。
そのふたつの言葉に、わたしはショックを受けていた。
わかってる、わたしは地味。
麗の引き立て役。
まあ、麗はソロでもきれいだけどね!
ただ、そういうのを他人にいわれると、すごく胸にぐさっとくるな……。
顔はどうにもできないけど、やっぱり痩せなきゃ!
そうよ! わたしはダイエット中だったはず!
動画で、「片方が太ってて演奏に集中できない」とかコメントされないために!
ここのところ、ご飯がおいしいのと栗屋くんの付き合いでダイエットと真逆の生活をしていたけど。
明日から、いや今晩から頑張ろう!


