梅雨の晴れ間のある日の放課後。
今日も今日とて、家庭科室へ行こうとすると……。
「ねーねー、楓ー。これからカラオケ行かない?」
麗にそう誘われて、わたしは隣の席の栗谷くんを見る。
すると栗谷くんがひとりごとのようにいった。
「別に毎日付き合ってくれることはないよ。自分の用事とか友情を優先しろ」
そういった栗谷くんは、怒っているとかすねているわけではなさそうだった。
……ってことは、最初から事情を説明すれば、カラオケに行きたい日は別に無理に家庭科室に行くこともなかった?
でも、事情を説明ってのも、色々と面倒だしなあ。
そんなことを考えていると、麗が驚くべき発言をした。
「あっ、そうだ。栗谷くんも行こうよー。カラオケ―」
「は?」
「いいなあ。おれも行きたい」
そういったのは、麗の隣の席の男子、戸成くんだ。
戸成くんは戸成くんで、イケメンなのだけど。
ちょっと見た目がチャラいんだよね……。
「なーなー。栗谷ー。みんなでカラオケ行こうぜ」
「戸成、お前なんなんだよ急に」
「おれの夢のひとつに、学校の仲間とカラオケってのがあるんだよ」
「マジかよ」
栗谷くんがそういって笑った。
それから栗谷くんは麗にいう。
「じゃあ、おれも行く」
栗谷くんはわたしのほうを見て、小声でいった。
「おれの美声に惚れるなよ」
あー、はいはい。
そう思ったけど、栗谷くんがあんまり見つめてくるから、ちょっとドキッとしてしまった。
うん、ちょっとだけね……。
今日も今日とて、家庭科室へ行こうとすると……。
「ねーねー、楓ー。これからカラオケ行かない?」
麗にそう誘われて、わたしは隣の席の栗谷くんを見る。
すると栗谷くんがひとりごとのようにいった。
「別に毎日付き合ってくれることはないよ。自分の用事とか友情を優先しろ」
そういった栗谷くんは、怒っているとかすねているわけではなさそうだった。
……ってことは、最初から事情を説明すれば、カラオケに行きたい日は別に無理に家庭科室に行くこともなかった?
でも、事情を説明ってのも、色々と面倒だしなあ。
そんなことを考えていると、麗が驚くべき発言をした。
「あっ、そうだ。栗谷くんも行こうよー。カラオケ―」
「は?」
「いいなあ。おれも行きたい」
そういったのは、麗の隣の席の男子、戸成くんだ。
戸成くんは戸成くんで、イケメンなのだけど。
ちょっと見た目がチャラいんだよね……。
「なーなー。栗谷ー。みんなでカラオケ行こうぜ」
「戸成、お前なんなんだよ急に」
「おれの夢のひとつに、学校の仲間とカラオケってのがあるんだよ」
「マジかよ」
栗谷くんがそういって笑った。
それから栗谷くんは麗にいう。
「じゃあ、おれも行く」
栗谷くんはわたしのほうを見て、小声でいった。
「おれの美声に惚れるなよ」
あー、はいはい。
そう思ったけど、栗谷くんがあんまり見つめてくるから、ちょっとドキッとしてしまった。
うん、ちょっとだけね……。


