おどろくわたしに、栗屋くんがいう。
「さすがにこれは、たとえ相手が紗藤だとしても食べさせられねえ」
「せっかく見直したのに台詞がヒドイ」
「ツンデレだツンデレ」
「デレどこよ」
わたしがそういうと、栗屋くんは笑い出す。
なーんだ。
わたしが味見をしなきゃ食材が無駄になる、とかいっておきながら……。
自分でちゃんと完食してるじゃん。
それにしても、こんなマズイもの(失礼だけど)よく完食できたなあ。
わたしが作った本人なら捨てちゃう。
これが料理人の美学ってやつなのかなあ。
栗谷くん、本当にシェフになりたいんだね。
もしかして、栗屋くんって思っているよりは、悪い人じゃないかもしれない。
ひたむきにシェフを目指す姿勢もすごい。
それなら、秘密を共有したわたしもちゃんと協力しなきゃね。
どうせ金欠だと、カラオケに行けなくてヒマだし……。
わたしに協力できることといえば、味見、あと食材の声を聞けること。
ついさっきのことでよーくわかった。
やっぱり食材の声はちゃんと聞かなきゃダメなんだよね。
わたしは栗屋くんにこういう。
「あのさ、わたし、栗屋くんがシェフになれるように協力する」
「え、ああ。もう協力してくれるじゃん?」
「それは味見ね。そうじゃなくて……。とりあえず下ごしらえとか、そういうのが必要な料理はやめてほしいんだ」
「なんで?」
「いろいろな事情でわたしは食材の声……なんの料理に合うかわかるから」
「それ、前もいってたな。本当か?」
「本当に」
栗屋くんはわたしの目をじっと見つめてからうなずく。
「わかった。明日、その能力を試してみよう」
「いいよ。わたしうそついてないし」
わたしの言葉に、栗屋くんがニヤリと笑った。
「さすがにこれは、たとえ相手が紗藤だとしても食べさせられねえ」
「せっかく見直したのに台詞がヒドイ」
「ツンデレだツンデレ」
「デレどこよ」
わたしがそういうと、栗屋くんは笑い出す。
なーんだ。
わたしが味見をしなきゃ食材が無駄になる、とかいっておきながら……。
自分でちゃんと完食してるじゃん。
それにしても、こんなマズイもの(失礼だけど)よく完食できたなあ。
わたしが作った本人なら捨てちゃう。
これが料理人の美学ってやつなのかなあ。
栗谷くん、本当にシェフになりたいんだね。
もしかして、栗屋くんって思っているよりは、悪い人じゃないかもしれない。
ひたむきにシェフを目指す姿勢もすごい。
それなら、秘密を共有したわたしもちゃんと協力しなきゃね。
どうせ金欠だと、カラオケに行けなくてヒマだし……。
わたしに協力できることといえば、味見、あと食材の声を聞けること。
ついさっきのことでよーくわかった。
やっぱり食材の声はちゃんと聞かなきゃダメなんだよね。
わたしは栗屋くんにこういう。
「あのさ、わたし、栗屋くんがシェフになれるように協力する」
「え、ああ。もう協力してくれるじゃん?」
「それは味見ね。そうじゃなくて……。とりあえず下ごしらえとか、そういうのが必要な料理はやめてほしいんだ」
「なんで?」
「いろいろな事情でわたしは食材の声……なんの料理に合うかわかるから」
「それ、前もいってたな。本当か?」
「本当に」
栗屋くんはわたしの目をじっと見つめてからうなずく。
「わかった。明日、その能力を試してみよう」
「いいよ。わたしうそついてないし」
わたしの言葉に、栗屋くんがニヤリと笑った。


